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【阿部亮のつぶやき世界一周】ギリギリ生き残ったクマ達 多くの種類が世界中に生息していたのに…

 前回、パンダのことを調べていたら、同類のクマたちもスゴく苦労して生きてきたコトが分かった。

 現存するクマ科の動物は、世界にわずか8種類。約2000万年前、樹上の肉食獣から進化したクマの祖先は、四足歩行としては超珍しい、爪先からかかとまで足裏全体を地につける歩き方(蹠行=しょこう)のため、素早く走ることが不得意だった。

 中型以上の動物でこの歩き方をするのは、われわれ霊長類とクマだけ。この歩き方では、素早く走る獲物を捕らえられず、逆に他の肉食獣の餌食になりやすいため、草原から次第に森林や山間地に追いやられた。

 森林に移ってから、小動物やその死骸、魚、昆虫、爬虫(はちゅう)類、木の葉・根・実など、住む環境に応じて、手近にあるモノは何でも食べる雑食性になった。また、冬に食料が少ない地域では、秋にたくさん栄養を摂って、冬眠するようにも進化していった。

 クマの中ではヒグマが最も繁栄していて、ユーラシア大陸~北アメリカ大陸の高緯度森林地帯と北海道に生息。東アジアの山林地帯と本州・四国にはツキノワグマ。中国中部の高地山林には、竹が主食のジャイアントパンダ。東南アジアの森林には樹上生活のマレーグマ。インドとその周辺にはシロアリが主食のナマケグマ。北米大陸中部にはアメリカクロクマ。南米大陸の北西部山林地帯にはメガネグマ。

 そしてヒグマが氷原に進出して北極グマに。氷原には他に食べ物がなくて、アザラシなどを食べる肉食に戻った。クマは他にも、多くの種類が世界中に生息していたのに、ほとんどが絶滅した。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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