記事詳細

【高血圧ギモン解決】青魚は血圧を下げるのにも役立つのか?  (1/2ページ)

★東京都健康長寿医療センター循環器内科・原田和昌副院長

 Q.青魚は血圧を下げるのにも役立つのか

 A.青魚は動脈硬化を防ぐので高血圧改善にも役立つが調味料の塩分には要注意

 心筋梗塞や脳卒中は、動脈硬化や高血圧との関係が深い。動脈硬化を促進する脂質異常症では、青魚に多く含まれるEPAが、薬としても開発されている。一般的に、「(サバ、イワシなどの)青魚を食べると血液がサラサラになる」と称されることも多い。

 では、青魚は本当に動脈硬化を防いで、血圧を改善することに役立つのか。

 「高血圧は、動脈硬化を促進し、動脈硬化は高血圧を後押しします。この悪循環を断ち切るために最も重要なのは、1日6グラム未満の減塩ですが、青魚も動脈硬化予防の観点から役立つ食材のひとつといえます」

 こう話すのは、東京都健康長寿医療センター循環器内科の原田和昌副院長。日本高血圧学会評議員を務め、長年、心臓病や高血圧の診断・治療を行っている。

 動脈硬化は、脂質異常症で余分なコレステロールが血管壁にたまると起こる。この状態が続くと、血液中のカルシウムを取り込む「骨芽(こつが)細胞」が血管壁にも生じ、血管を骨化(こつか)してしまう。この硬い骨のような部分が増えると、血流が悪くなる、あるいは、詰まるといったことも起こる。EPAには、骨化を防いで血管壁を柔軟に保つ作用があるそうだ。

 「青魚に含まれるDHAも骨化予防に役立ちます。高血圧の状態が続くと、骨芽細胞が生じやすく、心臓の要となる血管や大動脈も骨化しやすいのです。食生活の改善の中に、青魚を食べる習慣も含めるとよいと思います」

 イワシやサバなど青魚は、刺し身、焼き魚、煮つけにしてもおいしい。刺し身にわさびと、しょうゆをたっぷりつけて舌鼓…といきたいところだが、これで塩分過多になっては元も子もない。

 焼き魚のときもしょうゆをかけ、煮つけのときもしょうゆを多く使ってしまいがちだ。このように、青魚を食べるときには、調味料の塩分に注意が必要となる。

 「平均寿命の高い地域は、青魚を食べる習慣を持つ県が多い。女性第1位の長野県には、海はありませんが、地域社会全体で減塩に取り組んで成果を上げました。青魚を食べつつ、減塩も心掛けましょう」

関連ニュース