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【安達純子 健康寿命UP術】健康寿命を延ばす「口の中」の健康管理 バランスの良い食事が歯を作り、病気遠ざける (1/2ページ)

 この連載でも何度か取り上げてきたが、健康寿命を延ばすには、口の中の健康管理が欠かせない。口の機能が著しく低下する状態「オーラルフレイル」に陥ると、2型糖尿病などの生活習慣病の悪化や認知症のリスク、さらには、要介護につながるからだ。

 厚労省の「健康日本21(第二次)」では、80歳で20本以上の自分の歯を有する人の割合を2022年に50%とする目標を掲げ、すでに16年には51・2%と、目標を達成した。

 しかし、「口腔機能の維持・向上」を示す60歳代における咀嚼(そしゃく)良好者の割合は「22年に80%」の目標に対して、15年時点で72・6%に留まっている。咀嚼の低下には、偏った食事も大いに関係するという。

 「栄養バランスが悪いことで、口の中の状態が悪い方が少なくありません。タンパク質やビタミン類、ミネラル分などの不足では、歯や歯茎の健康を保つのが難しいのです。定期的に歯科検診を受け、適正なハブラシを行うことに加え、バランスのよい食事をとることも重要です」

 こう話すのは、塚原デンタルクリニック(東京都千代田区)の塚原宏泰院長。日本口腔外科学会専門医・指導医で、長年、オーラルケアと全身ケアを連動させた治療を行っている。

 歯茎の約60%、歯やそれを支える骨の約20~25%は、タンパク質の一種のコラーゲンでできている。また、歯と歯茎の結合にもコラーゲンは必要不可欠だ。コラーゲンを作るには、肉や魚などのタンパク質とビタミン類やミネラル分が必要で、偏った食事でそれらが不足すると、歯茎や歯に悪影響を及ぼし、咀嚼力の低下にもつながる。

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