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【高血圧ギモン解決】太るとどうして血圧は高くなるの? 要因は… (1/2ページ)

★東京女子医科大学病院 高血圧・内分泌内科 市原淳弘主任教授

 Q.太るとどうして血圧は高くなるのか

 A.体表面積の増加で血流を増やさなければならないことが要因の一つ

 若い頃と比べて、中年期以降は代謝が落ち、運動不足なども伴って体重は増加しやすい。健康診断で「20代と比べて10キロ以上体重が増えた」と指摘される会社員も多い。この状態で、高血圧症と診断されると、食生活の見直しで体重を落とすよう医師から勧められる。では、なぜ太ると血圧は上がりやすいのか。

 「ひとつは、体表面積が増えることに関係しています。増えた体表面積の体の隅々まで血液を届けるために心臓が頑張る結果、血圧が上がってしまう仕組みがあるのです」と、東京女子医科大学病院高血圧・内分泌内科の市原淳弘主任教授は説明する。

 たとえば、小さな風船を膨らますときには、吐き出す息の量は少なくて済むが、大きな浮輪を膨らますときには吐く息の量も増える。心臓も、体が小さければ血液を送り出す力は強くなくても済むが、大きな体ではより力を強くしなければならない。太ると心臓に負荷がかかり、血圧も上がりやすいのだ。

 「もうひとつ、太った人はアルドステロンというホルモン値が高くなる傾向があります。アルドステロンは、腎臓でナトリウムの再吸収を促すため、高血圧につながります」

 アルドステロンは、腎臓の上に位置する副腎から産生される。太った人では、このホルモンの産生を促す物質が、内臓脂肪から出ているのではないかと考えられているそうだ。体重が増えて体表面積が広がり、アルドステロンの産生量も増えることで、血圧は高くなる傾向が強まる。

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