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【ドクター和のニッポン臨終図巻】「逃げない」貫いたマサ斎藤さん 引退後も20年間リハビリ続ける (1/2ページ)

★マサ斎藤さん

 東京オリンピック・パラリンピックまで、あと2年を切りました。

 私が診ている在宅の患者さんにも「次の東京オリンピックまでは死なれへんわ」と張り切っている80代、90代の人が多くいます。前回(1964年)の記憶が残っている人の方が、どうやら期待も大きいようです。そういえば先日一周忌を迎えられた日野原重明先生も「オリンピックまで頑張りますよ」と仰っていたので、残念でなりません。

 プロレスラーのマサ斎藤さん。この人にも来年まで生きていてほしかった。というのも、マサさんは、前回の東京オリンピックのレスリング日本代表だったのです。来年は、聖火ランナーとして走りたいと周囲に語っていました。

 しかしその夢は叶うことなく、7月14日に逝去。75歳でした。パーキンソン病によって死亡、との発表です。パーキンソン病で死ぬということ…ピンとこない人が多いかもしれませんね。

 もしくは、一昨年亡くなったプロボクサーのモハメド・アリさん(享年74)のことを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、アリさんの直接の死因は「敗血症」でした。

 認知症と同じく、パーキンソン病は闘病期間がとても長く、徐々に全身の機能が弱っていく病気です。私の場合、死亡診断書にパーキンソン病と書くことは少なく、直接的死因として誤嚥性肺炎や心疾患などと記すことが多いです。

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