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【安達純子 健康寿命UP術】75歳以上で要介護の分かれ目となる「フレイル」 筋トレなどの運動習慣で対策を (2/2ページ)

 フレイル患者に対しては、タンパク質不足を解消するため、肉類、魚類、大豆製品、乳製品などの主菜を増やす栄養指導や、週2回以上のレジスタンス運動(軽い負荷を全身の筋肉にかけたトレーニング)を勧めている。スポーツジムや地域の体操教室など活用することで、外出する機会も増え、心身機能に好影響を与えるそうだ。

 とはいえ、フレイルになると外出意欲が薄れがちになる。家族から「体操教室へ行った方がいいよ」と勧められても、重い腰を上げられない。本人にやる気がないと、どうにもならない状況になってしまう。

 「介護保険制度を早めに申請するのが、ひとつの方法です。デイサービス(通所介護)を利用することで、機能訓練を受けることができます」

 一方、すでに糖尿病治療薬などを服用しながらフレイルに陥っていると、認知機能の低下も重なって薬がうまく飲めないことがある。

 「薬によって重症の低血糖になると認知症のリスクが高まります。フレイルでは、ご本人が薬の管理ができないこともあるため、介護保険制度を活用していただきたいと思います」

 だれもが通る道だが、帰省の機会をとらえて、両親のフレイル対策を考えてみてはいかがだろうか。(安達純子)

 ■親のフレイルチェック
 □外出をあまりしない
 □趣味などの楽しみがない
 □肉や魚をあまり食べず食が細い
 □歩く速度が遅い
 □ペットボトルのキャップを開けられない
 □もの忘れがある
 □糖尿病を患っている
 ※以上の項目に当てはまる数が多いとフレイルの可能性が高い

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