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【飯田達哉 酔いどれ師匠の酒場探訪】下町に花開いたフレンチ割烹 「ほ志の」(東京・清澄白河) (1/2ページ)

★「ほ志の」(東京・清澄白河) 

 すっかり「おしゃれカフェの街」というイメージが定着した東京・清澄白河。しかしもともとは下町深川の江戸情緒にあふれる一帯だ。深川江戸資料館にも近い路地、玄関先にたぬきの置物が置かれた風情ある古民家。和のテイストだが白いのれんには『HOSHINO』と英字が。ガラス戸を開けると左手に厨房、その前にカウンター。右手にテーブル席、奥には小上がりもある。この雰囲気は…。そう、街場の寿司屋。でもカウンターにはワインが並び、厨房はどことなく洋風だ。

 じつは店主の星野直人さんのお父さんは本当にお寿司屋さんで、地元の常連相手に握っていた。しかし直人さんはそのまま寿司屋を継ぐのではなく、フレンチ&イタリアンの道に進んだ。青山などのレストランで修業後、外食産業に入社して取締役に。商品開発などを行ってきたが、父親が引退することもあって「フレンチ割烹」を始めることに。

 「下町なのであまり高級な店ではなく、気軽にフレンチを楽しめる場所にしたかった。のれんも『ほ志の』とすると高級な和食店風なので、英字にしました」とのこと。

 料理はそんな直人さんの想いがこめられた、和とフレンチが融合した独創的なもの。まずは名物料理が5種類、少しずつ盛られた「晩酌」から。中央が「とびっこポテトサラダ」、左上から時計回りに「かんぱちのフレンチなめろう」「生ハムとメロン」「和牛レバーの塩辛」「サバのリエット」。塩漬けにした和牛のレバーを低温調理した「和牛レバーの塩辛」は、まったりとした食感でとろけるよう。これで1400円とは見事なコストパフォーマンス。

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