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【ドクター和のニッポン臨終図巻】菅井きんさん、大好きな“肉食”貫いて平穏な最期 (1/2ページ)

 ★菅井きんさん 

 ロングセラーとなっている拙著『平穏死 10の条件』(ブックマン社)の中で私は、条件の1つに「転倒・骨折をシミュレーションしよう」と書きました。80歳を過ぎても病気知らずだった人が、転倒をきっかけに入院→寝たきり→認知症が進む…というケースはとても多いのです。日々歩くなどして筋肉量を落とさないことが大切ですが、それでも避けて通れない時はあります。

 自分や親が転倒し骨折した時、どうすればよいかを日頃から考えておいてほしいのです。

 名脇役だった女優の菅井きんさんが8月10日、心不全で亡くなりました。92歳でした。2010年に自宅で転倒し大腿(だいたい)骨を骨折。歩けなくなり、女優業を事実上引退していました。

 08年に映画『ぼくのおばあちゃん』で、82歳にして初主演(!)を果たし、世界最高齢初主演としてギネス認定もされましたから、ただ者ではないですね。

 「生きている間は頑張って生涯現役でいたい」と宣言した2年後の骨折→引退は、菅井さんご自身がいちばん悔しかったに違いありません。

 しかし、菅井さんは歩けなくなった後も、元気にしっかりと車椅子生活を送っていました。

 都内の特別養護老人ホームと、娘さんのいる自宅を行ったり来たりしていたようです。

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