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【ベストセラー健康法】認知症の処方薬は飲まない方がいい? 改善どころか「せん妄」に陥る危険性も (1/2ページ)

 全国で460万人以上いると推定されている認知症患者。患者数は増え続け、2025年には予備群も合わせると1300万人、65歳以上の3人に1人が認知症と予想されている。他人事ではない。未来の自分や家族のために今、知っておくべきことがある。

 今回紹介するのは、『飲んではいけない認知症の薬』(SB新書)。著者で内科医の浜六郎氏は、長年にわたり医薬品の安全で適正な使用のための研究に取り組んでいる。

 認知症の診断が下されると、たいていは何らかの認知症用薬剤が処方され、患者の家族は「薬を飲めば症状は良くなるに違いない」と期待する。しかし、本書によれば薬では認知症は改善しないどころか、かえって症状を悪化させることがあるのだというから驚きだ。

 現在、日本ではアルツハイマー型認知症に対してドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンの4種類の薬剤が承認・販売されている。

 認知症の薬剤は常用量でも過剰に働いてしまうケースがあり、過剰に働けば理性的な言動ができなくなり、興奮するなど、いわば認知症が急激に起こったような「せん妄」状態に陥ることがあるという。さらに、吐き気や嘔吐、下痢、筋肉のけいれんが起きたり、血圧が下がったりして、場合によっては心停止から死に至ることすらあるというのだ。

 そして、これらの症状が起きると害のある薬がさらに処方されるという。たとえば、認知症用の薬剤によって吐き気を起こすと、吐き気止めとしてメトクロプラミドやドンペリドンが処方される。これらの薬剤はパーキンソン症状を起こしたり、興奮、せん妄状態を招くことが少なくないそうだ。すると、今度は認知症用の薬剤が増量され、ますます症状が悪化するという悪循環に陥るという。

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