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【ドクター和のニッポン臨終図巻】さくらももこさん、命の尊さを歌詞にした「100万年の幸せ!!」 (1/2ページ)

 「2012年のお正月、いきなりさくらももこ先生が詞を書いてくださって、これに歌をつけてくれませんかと。すてきな詞だったし、お手紙の感じがすごく良かったので、ぜひやらせてもらいますと曲を作りました…何の恩返しもできなかった…」

 桑田佳祐さんの人気ラジオ番組「やさしい夜遊び」。9月1日の生放送で桑田さんはこう言って、ちびまる子ちゃんの主題歌だった『100万年の幸せ!!』をギターで熱唱されました。

 ちびまる子ちゃんの生みの親である漫画家のももこさんが8月15日に亡くなりました。享年53。死因は乳がんでした。

 深夜の往診の帰り、車中で桑田さんのラジオを聴いていた私は思わず泣きました。この歌は「今を生きている喜びが宇宙(そら)をかける」という歌詞から始まります。

 桑田さんが食道がんになり休業されたのは10年のこと。しかしその翌年に起きた東日本大震災のチャリティー活動を機に、再び積極的に歌い始めます。

 そんな桑田さんに感動し、ももこさんはこの歌詞を贈ったのではないでしょうか。そして、ももこさん自身が乳がんと診断をされたのも、大震災の直後くらいだったという報道がありました。

 己のがんと向き合いながらも、震災で失われた多くの命と残された命のため何かをしなければ、という想い。分野は違えど、この国を代表する2人のアーティストが、同じ価値観を持って命の尊さを訴えたのが『100万年の幸せ!!』だったのか…と泣けたのです。

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