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【安達純子 健康寿命UP術】その眠気は危険のサインかも… 睡眠時無呼吸症候群、放置すると認知症の恐れも (1/2ページ)

 健康を維持するには、ぐっすり眠ることが肝要。だが睡眠時間を確保しても目覚めが悪く、疲労感も残って、日中に強い眠気に襲われる人は要注意である。原因のひとつとして知られる睡眠時無呼吸症候群は、万病の元ともいわれる。

 寝ているときに、無意識のうちに舌の根元や脂肪などで口の奥の空気の通り道が塞がれ、10秒以上呼吸が止まり、無呼吸が1時間で40回以上、ひと晩で100回以上も起こるというから危険。

 呼吸が止まると再開するため無意識のうちに覚醒し、熟睡できない。心身は休まることができず、ホルモン分泌や心拍・血圧などに悪影響を与え、生活習慣病の悪化、心筋梗塞・脳梗塞などの発症リスクを高め、認知機能の低下も招きやすい。

 「就寝中に、脳は呼吸で得る酸素の約20%を使っています。短時間の窒息状態が繰り返されることで脳への酸素供給が減り、記憶などに関わる海馬(かいば)に悪影響を及ぼすことが報告されています」

 こう説明するのは、日本医科大学呼吸ケアクリニック(東京都千代田区)の木田厚瑞所長。同クリニックでは、2800人以上の睡眠時無呼吸症候群の患者の診断・治療を行っている。

 「海馬への長期にわたる悪影響は、将来の認知症につながります。早期に睡眠時無呼吸症候群を改善すれば、それを防ぐことができるのです。しかし、症状の自覚に乏しく、放置している人は少なくありません」

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