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【ドクター和のニッポン臨終図巻】樹木希林さん、お見事だった「無為自然」彷彿させる人生 (1/2ページ)

★樹木希林さん

 「死ぬ死ぬと言って、死なない詐欺みたいだけどね、ごめんね」

 こんな冗談を言っていた樹木希林さんが9月15日に逝きました。75歳でした。

 希林さんが全身がんと公表したのは2013年でした。ちなみに「全身がん」という病名はありません。04年に右乳房に乳がんが見つかり翌年に全摘手術。08年頃には、腸や副腎、脊髄に転移が発覚。抗がん剤は拒否し、放射線照射で治療をしています。

 そのがんが再発し、全身に転移が認められたのが13年ということでしょう。しかしその後も、希林さんはお元気で、素晴らしい作品に次々と出演されました。

 本当に深刻な病態なの? と疑問を抱いた人も多くいたに違いありません。それは乳がんであったことも大きいです。

 私も、ステージ4で乳がんが見つかった患者さんで、10年以上元気に生きた人を何人か診てきました。ステージ4と診断されても3人に1人は5年以上生きるのが乳がんです。だから希林さんは、決して「死ぬ死ぬ詐欺」だったわけではありません。

 上手にがん治療を受けることも大切ですが、それ以上に免疫状態を高く保つことが大切です。十分な睡眠やストレス回避、そして笑いが免疫を向上させることで、がんの休眠状態が保たれます。なかでも大きな効果があるのが「生きがい」です。

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