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【どこまで分かる その検査】カプセル内視鏡 小腸まで届くことのメリット (1/2ページ)

 胃や大腸の内視鏡では届かない小腸を検査する「カプセル内視鏡」。超小型カメラを内蔵した長さ26ミリ×直径11ミリのカプセルを口から飲み込み、消化管の動きによって徐々に進みながら小腸内部を撮影する。国内では2007年10月から保険適用になっている。

 どんな患者が対象となるのか。6年前から本格的に導入している大森赤十字病院・消化器内科(東京)の千葉秀幸副部長が説明する。

 「検査の適応は、胃や大腸の内視鏡検査を行っても異常がみられない原因不明の消化管出血(OGIB)がある場合です。症状としては主に、黒色便、血便、貧血、便潜血検査で陽性を繰り返している、などです」

 鎮静剤や下剤など前投薬の必要はなく、検査時間は約8時間。毎秒2コマのペースでカラー写真を撮影し、身につけた外部のレコーダー(記録装置)に電波で転送され、約5万~6万枚の画像が記録される。

 一般的には、午前9時ごろ医療機関でカプセル内視鏡を飲み、日中は自由行動で仕事をしていてもいい。検査開始から2時間後から飲水、4時間後から食事が可能。午後5時ごろ医療機関に戻り、レコーダーを回収して終了となる。飲んだカプセル内視鏡は、通常1~2日で肛門から自然に排出される。

 「ただし、消化管に狭窄があるとまれに『滞留(たいりゅう)』といって、カプセル内視鏡が2週間以上排出されないことがある。その場合、バルーン式小腸内視鏡や開腹手術で除去する必要があります。ですから、原因不明の腹痛や下痢を伴う小腸疾患が疑われる場合には、事前にダミーカプセル(腸に詰まっても自然崩壊する)で開通性を評価した上でカプセル内視鏡の検査をします」

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