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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「爽」》しび辛ブーム 花椒と山椒の爽やか対決 (1/2ページ)

 いまB級グルメ界では「しびれ」がブームの兆しだ。6月にはスナック菓子「シビれスティックカラムーチョ 椒辣辛味噌(ジャオラーシンミソ)」(湖池屋)、先月には丼料理の「しび辛もやし牛丼」(すき家)が発売されるなど、しびれるような辛さを売りにした食品が続々と登場している。グルメ検索サイト大手「ぐるなび」のデータベース「ぐるなびデータライブラリ」で登録店舗のメニューを分析したところ、今年7月時点で「しびれ」をうたったメニューを提供する店は、前年同月比の2倍に増えていたという。

 舌にしびれる香辛料には、麻婆豆腐など中華料理に使われる「花椒(ホワジャオ)」と、うなぎにぱらぱらかけるのが定番の「山椒(サンショウ)」がある。

 湖池屋の「シビれスティックカラムーチョ」もすき家の「しび辛もやし牛丼」ともしびれの決め手は花椒だ。また8月には花椒風味の食用油も発売されており、今のところ「しびれブーム」の主役の座は、花椒が占めているようだ。

 しかし山椒も負けてはいない。活用の幅広さでは花椒以上かもとさえ感じる。 全国一の山椒収穫量を誇る和歌山県では、ほかの品種に比べて大粒で肉厚な「ぶどう山椒」が生産されている。この山椒を取材した際、活用例を知って驚いた。

 フランス・パリの人気洋菓子店「フレデリック・カッセル」の焼き菓子や、ベルギーの高級洋菓子店「ドゥバイヨル」のチョコレート(販売終了)など、世界で一流と言われる洋菓子に使われていたからだ。

 洋菓子に山椒なんて、おしゃれでクリエーティブ。同県随一の産地・有田川町の担当者に世界に支持された理由を聞くと、どうやらぶどう山椒のぱっと華やかで爽やかな香りが高く評価されているようだ。「山椒、イコール、うなぎ、の方程式を崩していきたい」。固定観念に抗おうと意気込む担当者の言葉に、私ははっとした。