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【ドクター和のニッポン臨終図巻】浜尾朱美さん 自分より家族第一、長期にわたり闘病 (1/2ページ)

 ニュースキャスターでエッセイストでもあった浜尾朱美さんが、乳がんのために9月14日に都内の病院で亡くなられました。57歳でした。

 筑紫哲也さん(2008年没)の隣でニュースを読んでいた姿を思い出します。ショートカットがお似合いで、知的な美しさが染み出ているような人でした。最近、40代、50代の乳がんの女性の訃報をよく聞きます。

 漫画家のさくらももこさん(享年53)もそうだったように、浜尾さんも発覚から10年以上と長期にわたり乳がんと共存しながら活躍していました。がん治療と仕事を両立させている中で急激に病状が悪化したようです。1年前に手術を受けましたが、今年5月に不調を訴えて入院。その後も入退院を繰り返していました。世代は少し違いますが、先日亡くなられた樹木希林さんも60代で乳がんが見つかっています。

 日本人の乳がんの罹患(りかん)率はこの30年で5倍以上に増えました。急増した理由として食生活の欧米化が指摘されています。乳がんの発症は30代後半と、40代後半から50代前半と2つのピークがあります。加齢に従い増加するがんですが、乳がんは若い人にできるがんの代表格です。

 後者はちょうど、女性の更年期と重なりますね。これは、乳がんが、女性ホルモンのエストロゲンの分泌と大きく関係しているからです。エストロゲンは女性の体に欠かせない大切なホルモンですが、分泌量の多い時期が長く続くほど、乳がんリスクが高まることがわかっています。

 乳がんの具体的なリスク因子として、以下のようなものが挙げられます。(1)家族に乳がんになった人がいる(2)初産年齢が遅い、または出産経験がない、少ない(3)授乳経験がない、または短い(4)閉経年齢が遅い(5)閉経後に太った-など。

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