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【ぴいぷる】“霧”のアーティスト・中谷芙二子さん「霧の悪いイメージ変えたかった」 (3/3ページ)

 第30回高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)の受賞が決まった。

 「大変立派な賞をいただくことになり、びっくりしました」

 ある友人からは「中谷さんがもらえば若い人たちの大きな励みになる」と言葉をかけられたという。

 「『普通の人でも努力すれば、こんな立派な賞がもらえるんだ』って(笑)」

 今月27日から水戸芸術館現代美術ギャラリー(水戸市)で大規模な個展を開く。屋外と屋内で2つの霧作品を発表予定で、今は準備に忙しい。

 「霧は、消えるところが一番好き。水霧は姿を変えて自然の中へ戻っていく。それは、本質的な消失ではありません」 (ペン・黒澤綾子 カメラ・桐原正道)

 ■中谷芙二子(なかや・ふじこ) アーティスト。1933年5月15日、札幌市生まれ。85歳。米ノースウェスタン大学美術科卒。絵画制作を経て、芸術と技術の実験グループ「E.A.T.」に参加。環境彫刻、インスタレーション、パフォーマンス、公園設計など80を超える「霧」の作品を展開。メディアアートの礎を築いた先駆者でもある。父は世界で初めて人工雪を作った実験物理学者、中谷宇吉郎。今月27日から水戸芸術館現代美術ギャラリー(水戸市)で初の大規模個展「霧の抵抗 中谷芙二子」が開かれる。

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