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【ドクター和のニッポン臨終図巻】茅ケ崎市長・服部信明さん 57歳、働き盛りの突然死 (1/2ページ)

 神奈川県茅ケ崎市の服部信明市長が、今月4日に脳出血のため死去しました。57歳でした。前日3日午後6時から、市内で催されたロータリークラブの例会に出席、講話をされました。講話が終わり質疑応答していたところ、7時半ごろから呂律(ろれつ)が回らくなり、その場でしゃがみこんでしまったそうです。

 異変に気づいた関係者がすぐに救急車を呼び、市内の病院に搬送されましたが、意識は戻ることなく翌朝に旅立ってしまいました。働き盛りの男性の突然死です。

 報道によれば、その前月に受けていた人間ドックでは異常は見当たらなかったそうです。死因となった脳出血ですが、よく耳にする脳梗塞と何がどう違うのか、簡単にご説明しましょう。

 脳の血管が何らかの理由で破れてしまい出血を起こし、血塊が脳を圧迫していくのが脳出血です。一方、脳の血管が何らかの理由で詰まり、血流の減少によって脳神経細胞が障害を起こすのが脳梗塞です。さらに、くも膜下出血などを併せた脳血管疾患の総称を、脳卒中と呼びます。わが国では、脳梗塞が7割、脳出血が2割、くも膜下出血などが1割です。

 脳出血の症状は、出血した場所によって違いますが、一般的に激しい頭痛や吐き気、片側の口角や手足のしびれ、物が二重に見えたり視野が欠ける、呂律が回らなくなる、思ったことが言葉に出なくなるなど。こんな症状が急に出た時にはためらわず救急車を呼んで下さい。

 出血が軽い場合は回復しますが、脳の中心部や出血量が多ければ死に至ることもあります。統計によれば、血圧の変動が激しい朝と夕方に起こりやすいことがわかっています。脳出血の最大の危険因子は高血圧です。高血圧で動脈硬化が進み、血管が破けやすくなります。服部市長も高血圧の投薬治療をしていたとの報道がありました。血圧を適切にコントロールすることが脳出血の予防となります。