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【鎮目博道の顔ハメひとり旅】よーく見るがよい!20回撮影してコツコツ合成の力作

 ひえっ、百面相! インパクト満点の顔ハメパネル。正確には顔の穴の数は20個。我々オサーン世代には懐かしい、デビルマンに登場した敵役「ジンメン」の顔パネです。

 食い殺された人間の怨念が宿り、甲羅に人面が浮かび出たというんですから…そりゃインパクト満点になるはずです。

 顔パネの製作面から考えても、20個の穴が円形ではなく形もグニャグニャですので穴を開けるのも難しいはず。強度の面を考えても超高難易度のパネルです。こんな製作技術があるのはたぶん日本だけ。ジャパン・クオリティーを誇っていいのではないでしょうか。さらに言えばこんなパネルを発注しようとするのもたぶん日本だけ(笑)

 こちらもこの際、力いっぱい誇っておきましょう。

 このパネルが置いてあったのは今年7月。オタクの聖地で有名な東京・中野ブロードウェイでした。「墓場の画廊」というなかなかステキなお店にありました。残念ながら今はもうありません。

 さて、この顔パネ。顔ハメ野郎の私にとっても、攻略はまあ結構大変な道のりでした。店内で、同行者にスマホを持たせて、ひとつひとつの穴からメガネをかけたり外したり様々な表情で20回写真を撮る。…どんな顔をしたら良いのかだんだんわからなくなってくる。その間、飛んでくる好奇の視線に耐えねばならない。

 そして今度はこれを、無料アプリで20回コツコツ合成して…穴の形もイビツだし大変で大変で…ちなみに「大変だ」とか愚痴っているようですが、僕はこの合成作業が大好きです。無心で合成してるとなんかアドレナリンが湧いてくるんですよね。顔ハメの面白さは撮影のみにあらずです。「探す」「撮る」「合成する」の三位一体と考えてください。

 そしてまあ若干雑ですが小一時間で完成した時には、自分の身体の中に流れるジャパニーズDNAラプソディーをビンビン感じましたよ。俺たちゃモノづくりの職人だ! とかワケのわかんないコト言って美味しくお酒をいただいたワケです。ハイ。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。顔パネ未来研究所長。公共コミュニケーション学会会員。顔ハメパネルに変顔をしてハマり「一体化」する魅力に取り憑かれ、「顔ハメパネルは演劇だ!」とばかり各地を徘徊し飲んだくれる。今年5月、「第1回顔ハメパネルシンポジウム」を開催。これまでにハメたパネルの数は400枚を超える。

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