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【つらい「腰痛」の最新対策10講座】骨粗しょう症が原因で起こる「圧迫骨折」 徐々に腰の痛みが強く…放置すると“骨折連鎖”も (1/2ページ)

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 60代半ば以降、とくに女性に起こりやすい腰痛がある。骨粗しょう症が原因で起こる「圧迫骨折(胸椎腰椎椎体骨折)」だ。背骨の椎体が押しつぶされるように変形し、徐々に腰の痛みが強くなる。脚の痛みやしびれは伴わない。

 東部地域病院・整形外科(東京都葛飾区)の嶋村佳雄部長が説明する。

 「多くの患者さんは『ぎっくり腰が治らない』と言って受診してきます。しかし、ぎっくり腰なら時間の経過とともに痛みが軽減していきます。高齢女性で日ごとに腰痛が強くなるなら、圧迫骨折を疑った方がいい」

 骨の内部はスポンジのような網目状の構造をしていて、周りは硬い骨が覆っている。それが加齢とともに骨量が減り、網目状の構造がスカスカになっていくのが骨粗しょう症。すると、尻もちをついたり、少し重い荷物を持っただけでも骨がつぶれてしまう。気がつかないうちに圧迫骨折を起こしている人が多く、いわゆる「いつのまにか骨折」と呼ばれる。

 「骨は、古い骨を壊す骨吸収と、新しい骨を作る骨形成を繰り返しています。女性のリスクが高いのは、閉経(50歳前後)を迎えると骨を壊す働きを抑えている女性ホルモンの分泌が減り、急速に骨量が減るからです」

 圧迫骨折はX線検査で分かるが、整形外科の専門医でないと見逃されてしまうことがあるという。それは寝た姿勢で撮影すると、骨がつぶれた状態が写らないからだ。「動態撮影」といって、寝た姿勢と座った姿勢の両方で調べることが大切になる。痛い場所は腰でも、実際に骨折を起こしている場所はもっと上で、胸椎の最後と腰椎の一番目が最も多いという。

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