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【安達純子 健康寿命UP術】排便をガマンすると機能性便秘に 腹マッサージ、腹式呼吸で弱った排便反射の活性化を (2/2ページ)

 人によって排便習慣は異なるが、たとえば、毎朝、食後にトイレでスッキリしていた人が、職場異動などをきっかけに生活リズムが変わったとする。排便のない状態で外出し、満員電車の中で便意を感じたときに我慢、降車駅についたときには、便意は消失して排便できないまま翌日に持ち越してしまう。この「我慢」が便意の神経伝達の妨げになる。

 「便意は、肛門につながる直腸に便が下りてきたときに感じます。便意を我慢すると、便が少し上の方に戻る“逆ぜん動”を起こし、それを繰り返すことで直腸の神経が鈍くなって排便反射が弱まるのです。便秘の原因となるので注意しましょう」

 齊藤医師によれば、大腸が動くのは食事で胃がふくらんでから30分~1時間後が目安。この頃に、トイレに座るのも排便反射が弱まった人の便秘解消法の一つ。おへそを中心として、おへその下から時計回りに、手のひらでお腹を押すマッサージや、息を大きくゆっくりする腹式呼吸も腸を動かすのに役立つ。

 「これからの季節、冷えも消化器の働きを悪くします。お腹を温め、適量の食事を1日3回、特に朝食を欠かさず、下腹部のマッサージを行うなど、排便習慣を維持していただきたいと思います」

 腸をいたわって便秘解消に努めよう。(安達純子)

 ■慢性便秘の種類
 □機能性便秘…大腸のぜん動運動の低下、腸管のけいれん収縮、直腸肛門反射が弱まり便意を感じにくいなど
 □器質性便秘…大腸がんなどで便の通り道が狭くなる
 □症候性便秘…神経、内分泌、代謝などの別の病気に伴って生じる二次的な便秘のこと
 □薬剤性便秘…鎮痛剤や降圧薬など、服用している薬の作用で起こる便秘

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