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【鎮目博道の顔ハメひとり旅】その“儚さ”にオトナの美学を見た… 上野「日本一のピンク映画館」 (1/2ページ)

 シャンシャン効果でパンダ一色。子連れの行列ができる東京・上野動物園のすぐ近くに「知る人ぞ知るオトナの顔ハメスポット」があります。

 実は上野には不思議な顔ハメスポットが色々あるのですが、まずは僕が一番好きな場所を紹介しますね。それが「上野オークラ劇場」です。

 映画ファンでもご存じない方も多いかもしれません。実はこちらはオトナの劇場。公式ホームページによると、なんと「日本一のピンク映画館」だというからスゴイじゃないですか。

 その日本一のピンク映画館が、劇場の真ん前にナゼか上映する映画の「顔ハメ」パネルを自主製作して、毎回置いている。うれしいことです。僕は2年前にその存在に気づいて以来、上野に行くとチェックするのが楽しみ。というのもこちらのパネル、かなり大胆かつ危ういのです。

 何が大胆か? というとそのシンプルな製作工程です。たぶん配給会社から配られたと思われるピンク映画のポスターを木の外枠に貼り付け、とりあえず女性を避けた位置に丸くぽっかり開いた穴。ここで顔をハメるときには、細心の注意を払ってください。

 何せ薄い紙のポスターに穴が開けてあるだけで、裏に補強の板も何もありません。顔をハメた状態でよろけたら破れてしまうかも。あまりに儚(はかな)い、ひょっとしたら世界一壊れやすいパネルかもしれません。

 けなしているわけではありません。むしろその儚さに僕は、酸いも甘いも味わい尽くしたオトナの美学を見ます。

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