記事詳細

【止まらない咳・治らない風邪】40代以上になって発症「大人のぜんそく」に注意 従来の薬では発作抑えるのが難しい (1/2ページ)

★(3)

 夜中に咳き込んで眠れないと体力は低下し、年末の忙しい時期は特につらい。夜間の止まらない咳の原因はいろいろあるが、中でも多いのが「ぜんそく」。子供の頃の小児ぜんそくから大人のぜんそくに至る人は約3割、それ以外は大人になってぜんそくを発症している。特に40代以降になりやすいので注意が必要だ。

 「ぜんそくには、ハウスダストなどに対するアレルギーで起こるアトピー型に加え、原因が不明な非アトピー型など、いろいろなタイプがあります。大人で発症する多くは非アトピー型であり、その病態に合わせた治療を行うことが重要になります」

 こう説明するのは、千葉大学医学部附属病院アレルギー・膠原病内科の中島裕史教授。長年、ぜんそくの診断、治療、研究を行い、新しいぜんそくの治療法の開発にも力を注いでいる。

 小児ぜんそくでは、ハウスダストなどに対するアレルギー反応により、免疫グロブリンの一つであるIgE抗体が作られ、ぜんそくを引き起こす。食べ物やハウスダストなどで皮膚湿疹や鼻水、咳といったアレルギー症状を起こす場合にもIgE抗体が関与しているのが一般的だ。

 一方、大人のぜんそくではIgE抗体が関係しない人(非アトピー型)の割合が高くなる。

 「免疫細胞であるリンパ球が粘膜の炎症に関わる好酸球を呼び寄せてぜんそくを重症化させます。これには好酸球を増やすインターロイキン5という物質が関与しており、IgE抗体とは関係ない仕組みで、ぜんそくが起こります。そのため、従来の薬では発作を抑えることが難しい人がいるのです」

関連ニュース