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【ぴいぷる】日本海軍幹部は先の大戦で何を思ったか… 海軍史研究の第一人者、戸高一成氏 (3/3ページ)

 「戦艦大和の基本計画を立てた人、設計主任の人、艦長、幕僚として乗っていた人がそろっているわけです。博物館はそこでしか持っていない情報がどれだけあるかがステータス。私が証言録で再確認したことは、ミュージアムのためにもよかったなと思います」

 今年古希を迎え、締め切りからやっと解放されたが、大きな仕事が待っている。

 「海軍反省会の会員だった方々が望んでいた平和な世界を目指すために、戦争の歴史を伝える資料館がほしい。悲劇の実体験者による記憶が消滅の危機にひんしています。平和教育の背景資料として、あらゆる戦争体験者の証言を徹底的に集めた証言資料館です」

 夢だという“横丁のご隠居”生活へはまだ遠い。(ペン・竹縄昌/カメラ・宮川浩和)

 ■戸高一成(とだか・かずしげ) 海軍史研究家。1948年4月10日、宮崎県生まれ。70歳。多摩美術大学美術学部彫刻科卒業。日本海軍に関する史料収集.調査.編纂を行う財団法人「史料調査会」(東京)に勤務し、92年、同会理事。99年、厚生労働省所管の昭和館(東京)図書情報部長。2003年、大和ミュージアムとなる「呉市海事歴史科学館」建設にあたり、当時の呉市長から館長就任を依頼され、翌年着任。著書に『戦艦大和に捧ぐ』ほか海軍戦史関係多数。来年3月まで企画展「戦艦長門と日本海軍」を開催中(https:∥yamato-museum.com)。

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