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【生涯現役脳をめざせ!】放置すると危ない進行性の不整脈 早期発見での治療が必要 (1/2ページ)

★ゲスト 平尾見三・東京医科歯科大学教授(循環器内科)(2)

 心臓の一部が不規則に震えて起きる「心房細動(しんぼうさいどう)」は脳梗塞や認知機能低下の原因にもなる不整脈の一種だ。40代から現れはじめ60歳を過ぎると急に増えるという。今回は心房細動になりやすいタイプと発症後にどんな経過をたどるのかについて聞く。

 朝田 心房細動になりやすいのはどんな人ですか。

 平尾 高血圧、糖尿病、高脂血症、アルコールなど、生活習慣病のリスクがあると心房筋の繊維化が進行しやすく心房細動を起こしやすいです。また、夜間無呼吸症候群(SAS)やプロのアスリートなど非常に強い運動によって心臓に負担をかけ続ける人も、心房を傷める可能性が高いので、注意が必要です。

 朝田 遺伝的要素はどうですか。

 平尾 ご両親とも心房細動がある人では発症リスクが2倍といわれていますので、両親に心臓病がある方は気をつけていただきたいですね。男女比で言うと男性の方が多いです。

 朝田 発症までの経緯を教えてください。

 平尾 規則的な脈の間に時々不規則な、少し早い脈が現れることを「期外収縮(きがいしゅうしゅく)」と言います。心房から発生する期外収縮が心房細動を引き起こします。

 最初のうちは年に1回だった心房細動の頻度が次第に月に1回、週に1回と増えてきます。これが発作性で、さらに放置するとやがて何をやっても心房細動が止まらない、永続性へと進みます。