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【膵臓がんをあきらめない】家族歴と糖尿病は高リスク 症状がでたら医師などに相談を (1/2ページ)

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 膵臓(すいぞう)がんは、他のがんより比較的若い60歳頃から罹患(りかん)者が増え始める。初期には症状は出にくく、進行してくると、腹痛、食欲不振、腹部膨満感、皮膚や眼球などが黄色になる黄疸(おうだん)、腰や背中の痛みなどが出ることがある。

 また、家族歴、糖尿病、慢性膵炎、喫煙、肥満などの危険因子を持つ人は膵臓のリスクが高いことがわかっている。

 横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学の遠藤格教授は、とくに家族歴や糖尿病がある場合は、膵臓がんのリスクがさらに高くなることを知ってほしいと話す。

 「第一度近親者、つまり両親と兄弟姉妹の誰か1人が膵臓がんの場合は、そうでない人に比べてリスクは2倍、2人なら6倍になります。糖尿病の人もそうでない人より約2倍なりやすいというデータがあります」

 膵臓がんは早期発見できれば、根治の可能性は高い。しかし、会社や自治体で行う健康診断、がん検診では、膵臓は診ないので発見できない。先述の症状があって病院に出向いても、医師が膵臓がんの可能性を意識していないと「胃薬を出しておきますので、様子を見てください」と言って帰されてしまうことも。

 そこで、上記の危険因子を持っていたり、腹部の症状があったりする場合には、まずはかかりつけ医や、健診を受けたときに医師や看護師、保健師などに相談し、必要があれば膵臓がんの検診につなげてほしい。余裕があれば、人間ドックなど、自費で検査をするのもおすすめだ。

 膵臓がんが疑われれば、まずは腹部超音波(エコー)検査をする。体に負担が少なく、100%ではないが発見しやすい検査法だ。実は、他の臓器を超音波で検査しているときに膵臓がんがたまたま見つかった、ということは少なくないので、もしも他の病気で受ける機会があれば、膵臓も見てもらうといいだろう。

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