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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「聖」》時空が交わる地下駅で (1/2ページ)

 ルイス・キャロルのお話の少女アリスは、シロウサギを追いかけて「不思議の国」へ通じる穴に落ちていった。さて、この階段の先はどこへ…。

 いま、東京・上野公園の一隅では、巨大な「アナウサギ」が古い駅舎の中で穴を掘り、過去への旅に誘っている。京成電鉄旧「博物館動物園駅」の一般公開に併せたアートイベントの情景だ(来年2月24日までの金・土・日、11時~16時)。

 博物館動物園駅は昭和8年3月に開業した地下駅。京成上野駅と日暮里駅の間に位置する。利用者減少のため、平成9年4月に営業休止となり、この11月、21年8カ月ぶりに公開された。

 東京国立博物館の敷地の角に、扉を閉ざした石造りの小さな建物があるのは知っていた。その辺りでは時折、地下から電車の通過音も聞こえていた。一般公開すると聞いて、初めて駅舎だと気付いた。

 地上部分に足を踏み入れると、白いレリーフが施されたドーム天井の下に、大きな「アナウサギ」のアート作品が据えられている。ウサギのかぶり物をした「案内ウサギ」の女性パフォーマーが、駅の歴史を古い写真の映写とともに解説してくれた。

 上野公園の地上部は走行が許されず、地下路線となった。なおかつ、この場所は皇室財産である「世伝御料地」だったので、地上権設定について聖上(天皇陛下)の勅許を得て建設された。

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