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【ドクター和のニッポン臨終図巻】女優・赤木春恵さん 親友、森光子さんとの“再会”は…「死を受け入れる準備」の証しか (1/2ページ)

 女優の赤木春恵さんが11月29日、都内の病院で亡くなりました。94歳でした。死因は心不全とのことですが、その年齢や経過を考えると、老衰での大往生と言っても差し支えはないでしょう。

 『渡る世間は鬼ばかり』の姑役のイメージが強いという人がいますが、私は『3年B組金八先生』の懐の深い女性校長役が大好きでした。2013年には、なんと88歳にして映画『ペコロスの母に会いに行く』に主演。「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネスに認定されました。

 その前には、過去に本連載でも書かせていただいた菅井きんさんも82歳で主演を務め、ギネス認定をされています。我が国の高齢の女優さんたちの活躍ぶりは世界に誇るべきものだと嬉しくなります。

 そんな赤木さんですが、生涯現役で活躍したわけではありません。2015年に自宅で転倒、左大腿(だいたい)部を骨折して入院生活を余儀なくされました。リハビリに励みながら最後は自宅と施設を行き来する生活だったようです。

 大腿骨頚部の骨折は、後期高齢者になるほどよく起こります。転倒という明らかなエピソードが無くても重い物を持ち上げただけでも簡単に折れる場合があります。大腿骨頚部骨折の手術を受けてもそのまま寝たきり、そして認知症という経過をたどる人は少なくありません。骨粗鬆(こつそしょう)症があると骨折しやすいので、日々のバランスのとれた食事と適度な運動、そして時にはお薬による介入が必要です。転倒・骨折を予防することが健康長寿の大きな鍵です。

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