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【食と健康 ホントの話】認知症リスクの「ゴースト血管」を予防する食品 (2/3ページ)

 それで観察すると、健康な人の毛細血管はヘアピンのようにまっすぐできれいなカーブを描いているが、そうでない人は、肥大したりねじれたり、消えかかっていたりしている。ゴースト血管という名前は、そこからつけられた。

 そうした状態になってしまう原因は、2重構造になっている毛細血管の壁細胞と内皮細胞の接着が弱くなり、壁細胞がはがれてくるからだ。壁細胞がはがれてくると、血液中の栄養などが血管外に多くもれてしまい、炎症やむくみをもたらす。それが長期化すると組織がダメージを受けたり、末端まで血流が行き渡らなくなり、やがて毛細血管自体も壊れてしまう。

 このゴースト血管を直接的に正常化する食品がいくつかあることがわかっている。毛細血管の壁細胞と内皮細胞は「Tie2(タイツー)」という分子によって接着が促されるが、これを活性化する素材がある=別表参照。これらが実際にTie2に働き、接着の役割を果たすかどうか、東京大学生産技術研究所の松永行子准教授が実験で確かめた。

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