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【食と健康 ホントの話】「ゴースト血管」は薄毛の原因に 美容や健康に大きく影響 (1/2ページ)

 毛細血管を光学顕微鏡(毛細血管スコープ)で実際に見ると、健康な状態であれば、ヘアピン状の血管がいくつも林立している。不健康だと、毛細血管がねじれていたり、消えかかっていたりする。

 このような不健康な毛細血管の様子を指して、大阪大学微生物病研究所の高倉伸幸教授は「ゴースト血管」と名付けた。

 「幽霊のように消える、という意味ではなく、血管が林立していたのに血液が流れなくなっていく、人の住まなくなったゴーストタウンのようだということで命名しました」

 毛細血管は、血管の外側の「壁細胞」と、内側の「内皮細胞」の二重構造でできている。この細胞同士の接着が弱くなり、外側の壁細胞がはがれてくると、血液が血管外にもれてしまい、周囲の組織に炎症やむくみが起きる。その状態が続くと、周辺組織が破壊され、毛細血管自体も壊れてしまい、ゴースト血管となる。

 ゴースト血管は美容や健康に大きく影響し、骨粗しょう症や認知症、さらにはがんの組織内への抗がん剤の送達性が悪くなることにも関わっていることがわかっている。

 ゴースト血管を予防することは、それらの重大な病気を予防し、なおかつ肌のシワやたるみはもちろん、薄毛予防などのアンチエイジングにもつながる。

 ゴースト血管になる原因は、まず加齢。40歳代から毛細血管の老化が加速するが、生活習慣によっては20~30歳代でもゴースト化するという。その生活習慣の乱れが2番目の原因で具体的には、運動不足、睡眠不足、そして栄養過多のことだ。

 運動不足になると、血流も滞りがちになり、毛細血管まで常に十分な血流が行かなくなる。運動、とくにウオーキングなどの有酸素運動をすると、「呼吸ポンプ」「筋肉ポンプ」「心臓ポンプ」の3つのポンプ機能で、血液が全身にしっかり流れるようになる。

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