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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「聖」》地震で生まれたパワースポット? (1/2ページ)

 今年を振り返ると、地震や土砂崩れなど、災害の多い1年だった。大きな被害をもたらした災害だが、図らずも今までになかった景観を残したところがある。

 熊本県南阿蘇村の阿蘇南外輪山。岩山の中腹にある空洞には、かつて「免(めん)の石(いし)」という巨大な石が宙に浮くように挟まっていた。高さ30メートルほどの空洞にあった縦3メートル、横2メートルの石は「落ちない石」として受験生や就活生が合格祈願に訪れる場所でもあった。

 しかし、2年前の2016年4月16日、熊本地震で石が落下。地元では何万年も落ちなかったと言われていたが、震度7の激震には耐えられなかった。

 思いがけず、そこから現れたのが猫のシルエットだった。落ちた石は砕けず、50メートル下にとどまり、「合格祈願者らの身代わりに落ちてくれた」と再び地元の人気スポットになった。

 実際にそこへ行ってみた。「免の石」へは登山口から往復2時間。私有地を通るためガイドが必要だ。ガイドの人が登山口にある門の鍵を開け、登山スタート。険しい道を進むと、その空洞にたどり着いた。青く、くっきりとぬける猫の形。眼下には紅葉で色づいた山々や田畑が広がり、これから本格的な冬を迎える阿蘇の景色が見えた。