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【マンガ探偵局がゆく】膨大な量のマンガから「一冊」に出合う方法とは? (1/2ページ)

★ミッション(63)

 あけましておめでとうございます。今年もマンガに関するさまざまな調査を行う予定です。依頼をどしどしお寄せください。2019年の初依頼はこちら。

 「昔は単行本を月に十数冊も読むマンガファンでした。ところが、最近は本屋に行っても本が多すぎて、どれを読めばいいのか分からず、気がつけばマンガから離れてしまいました。これから面白いマンガを見つける秘訣はありますか」(悩める45歳・自営業)

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 1年間に出版されているマンガ単行本の新刊点数はおよそ1万2500点(出版科学研究所のデータによる)。2000年にはおよそ8000点(同)だったので、1・5倍強になっているわけだ。書店のマンガの棚は満杯で、探すのも一苦労。新しい本を置くために旧作はどんどん返品され、大型書店でもシリーズもののバックナンバーが揃っていないことは珍しくはない。油断すると1年くらいで「品切れ重版未定」になる時代なのだ。

 お気に入りのマンガとの出合いが難しい中で役立つのが、『このマンガがすごい!』(宝島社)のランキング。書店員や評論家、ライター、タレント、一般人など、熱心なマンガ読みたちへのアンケート結果で順位が決まり、07年版で1位になった『デトロイト・メタル・シティ』のようにランク入り効果で大ブレークする作品も多い。また、新聞や週刊誌の読書欄のマンガ紹介コラムも参考になる。著名な書き手のコラムには単行本化されたものもあるから、それを読むといいだろう。

 評論家・川本三郎の『時には漫画の話を』(小学館クリエイティブ)やマンガ家・いしかわじゅんの『漫画の時間』(晶文社)はマンガ愛があふれるエッセー集。マンガ解説者・南信長の『マンガの食卓』(NTT出版)は料理を切り口にマンガを紹介する異色作だ。いずれもマンガを楽しむコツまで書いてあるというのがいい。

 探偵局長のイチオシは、ブルボン小林の『ザ・マンガホニャララ 21世紀の漫画論』(クラーケン)だ。

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