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【ブラックジャックを探せ】「難度の高い技術」で胆のうや膵臓の病気を治療 東京医科大学消化器内科主任教授・糸井隆夫さん (1/2ページ)

★東京医科大学消化器内科主任教授・糸井隆夫さん(52)

 広く普及した内視鏡検査の中でも、最も難度の高い手技に「ERCP」という技術がある。十二指腸まで挿入した内視鏡の先から胆管にカテーテルという管を入れ、その先端から造影剤を出して、エックス線画像により胆のうや膵(すい)臓の病変を見つける検査だ。

 「もともと難しいことに挑戦するのが好きだったんです」

 こう話す東京医科大学消化器内科主任教授の糸井隆夫医師は、胆のう、胆管、十二指腸乳頭部、そして膵臓に起きる疾患の、検査と治療分野における第一人者として、国際的に高い知名度を持つ消化器内科医。

 モットーは、つねに一番を意識し、考え続けること。

 「医師である以上、誰よりもうまくなりたいし、どこよりも早く新しい技術を見つけたい。それを実現するにはどうすればいいのかを、つねに考えてしまうんです。布団の中でも、道を歩いていても…。職業病ですね」

 たとえば、急性膵炎の治療後に、膵臓にのう胞という膿の袋ができることがある。これを内視鏡を使って、胃からのう胞に向けて管を作り、のう胞内部の膿を排出する「のう胞ドレナージ」とよばれる治療法がある。従来の方法では、粘性の高い液体を排出するのが難しかったが、胃とのう胞の間に口径の大きな金属ステント(金網)を使ってトンネルを設置することで、それが可能になった。この金属ステントの開発にも、糸井医師が関わっている。

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