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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】反省なき厚労省の不適切調査 非科学的な統計に意味はない (1/2ページ)

 厚労省の「毎月勤労統計」に関する不適切調査が発覚しました。毎月勤労統計というのは、厚労省が毎月、雇用や賃金、労働時間の変動を把握するために行っている調査のことです。厚労省は昨年も裁量労働者の残業時間が一般労働者より少なくなるように不自然な操作を加えたデータであることが判明しています。

 厚労省の不適切調査は今に始まったわけではありません。1996年に堺市の小学校でO157による集団食中毒が発生したときに、原因食材としてカイワレの可能性が高いと発表した厚生省(当時)の調査にも重大な欠陥がありました。

 10日以上も経ってから小学校低学年の生徒を対象に喫食調査を実施したことに無理がありました。大人でも10日も前の昼食に何を食べ残したかということなど覚えていないと思います。給食の献立で食べた食品に○印をつけるという質問に対し、生徒が回答したのでなく、教師が記入した調査票がたくさんありました。教師が記入した回答をみると、出席した生徒は献立をすべて食べたとし、欠席した生徒は食べないとしています。

 生徒でなく教師が記入するのは、『夕刊フジ』のどの記事を読んだかという調査に、記事を読んでいない人が回答するようなものです。こんないい加減なデータをもとにカイワレが食中毒の原因である可能性が高いといわれたわけです。