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【ぴいぷる】『トリセツ』で育む社会性 人工知能研究者・黒川伊保子さん「日本に社交界をつくりたい」 (2/3ページ)

 夫婦トラブルで、妻が何に怒っているのか分からず、途方に暮れる夫たちは多いだろう。そんな男性に向けた危機回避術をまとめた同書に対しては、「やってみて劇的に妻が優しくなった」という反響が多く寄せられていると説明する。

 今回の本では男女間の脳の違いが説明されているが、年齢や母語、時代でも違いがあるという。具体的な例として、ドイツ語を母語とする人の特徴について、次のように解説してくれた。

 「例えば、ドイツ語の場合、規則正しいうえに息を使うから、脳の中で何を言うのかを考えないと話すことができないんです。そうすると目的意識がはっきりするわけです。だから、目的志向がすごく強い。ドイツ人の規則好きはドイツ語から来ているんです」

 忙しい日々を送るなか、趣味として社交ダンスを41年続けている。目標を聞くと、「迎賓館で舞踏会をやることです。日本に社交界をつくりたいんです」という答えが返ってきた。

 「社交界がある社会というのは、人と人が通信をするための共通言語があるわけです。例えば、女性は察してくれるとうれしいけれど、社交界のない日本では、察するということをいちいち考えないといけないのが大変なんです」

 社交界のある欧州では、「レストランで女性が座る前に男性が座るなんてことはありません。4歳の子供でもしてくれます。お母さんからそういうことを習って身につけておけば、些細(ささい)なことで彼女をむかつかせなくなるわけです」と話す。

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