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【安達純子 健康寿命UP術】老化予防の男性ホルモンアップ法 運動や趣味は生活習慣病予防にも効果 (2/2ページ)

 「たとえば、退職後に自宅で過ごす時間が増えて内向的になり、外出する機会が減って骨粗鬆症や認知症などになってしまう方がいます。女性は骨粗鬆症になりやすいことは知られていますが、男性でもなります。気分の落ち込みや身体的な活動量の低下が病気につながり、それを男性ホルモンの減少が後押しします」

 高山氏によれば、アンドロゲン受容体を人為的に欠損させたマウスの実験では、骨粗鬆症を引き起こし、筋力は弱く、脳の機能も妨げられたと報告されている。一般に男性ホルモンの低下は、男性更年期障害とも言われ、ホルモン補充療法も行われている。老化を防ぐためにどうすればよいのか。

 「運動習慣を持ち、趣味などで楽しいことに取り組むことが役立つと思います。男性ホルモンの減少に伴い筋肉や脳などの働きが低下しますが、筋肉や脳を動かすことで補うことが可能と考えられるのです」

 認知症の予防でも、運動や趣味などが一助となることが知られている。それらは、男性ホルモンの低下に伴う機能低下を補い、活性化することにも関わっているのだ。

 「男性ホルモンの低下で筋肉が萎縮すると、筋肉のアンドロゲン受容体もうまく働かなくなります。特に若い年代から運動によって筋力を高め、活動的に生活する習慣を身につけることが、加齢による病気の予防に大切だと思います」

 高山氏が勧める男性ホルモンアップ法を別項に掲げたので参考にしていただきたい。運動は生活習慣病予防だけでなく、男性ホルモンの維持、ひいては老化予防にもつながるのだ。(安達純子)

 ■「男性ホルモン」アップ法
 □楽しいと思えるような趣味を持つ
 □ゴルフやウオーキングなどの無理のない運動習慣を継続する
 □運動習慣のない人は、室内での体操、速歩や階段の上り下りなど、こまめに体を動かす
 □定年退職後も毎日外出するなどして、脳への刺激を心掛ける
 □笑顔になるように家族や友人との会話を楽しむ
 □睡眠を十分とり規則正しい生活を心掛ける

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