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【ベストセラー健康法】つらい痛みとの向き合い方 重要なのは「悪循環」を早く断ち切ること (1/2ページ)

 中年ともなれば、誰しも肩や腰など何らかの痛みに悩まされた経験があることだろう。今回紹介するのは、つらい痛みとの向き合い方を教えてくれる一冊。

 「生きている限り、心身の痛みは大なり小なり誰もが経験するものであり、痛みは生きている証拠。大切なのは、その痛みの原因を明らかにし、痛みをどうコントロールするかなのです」

 冒頭で痛みに対する考え方をそう提示しているのは、『痛みをやわらげる科学 新装版』(SBクリエイティブ)。著者は、ペインクリニックや麻酔学を専門とする医師で、新潟大学名誉教授の下地恒毅氏だ。本書には、科学的事実とともに下地氏の50年以上にわたる臨床経験から得た考えが綴られている。

 まず、痛みを感じるメカニズムを紹介するとともに、痛みが及ぼす心身への影響について解説。痛みによる刺激は、脳の視床下部の自律神経に作用し、交感神経を緊張させて血流を低下させ、心臓や血管、消化管などの機能障害を引き起こす。

 また、血流が悪くなると筋肉が硬直するため、頭痛や肩こり、腰痛など慢性の痛みにつながり、その痛みがストレスになってさらに交感神経の緊張をもたらすという悪循環を形成するそうだ。

 また、痛みは心の健康とも密接な関係がある。不快な状態が続くと大脳全体にその刺激が伝わり、うつ症状の原因になるという。慢性の痛みを持っている人はなんらかのうつ症状があり、またうつ症状は慢性の痛みを憎悪するという調査結果もあるそうだ。

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