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【甘く見てはいけない 前立腺がん最新治療】画像診断技術の向上で脚光 最新治療「HIFU(ハイフ)」の精度 (1/2ページ)

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 ロボット手術やIMRT(強度変調放射線治療)など、高度に進化したアプローチ用意された前立腺がん治療において、いま、最新の技術として注目されている治療法がある。「HIFU(ハイフ=高密度焦点式超音波療法)」と呼ばれる治療だ。

 前立腺がんの外科手術は、前立腺と精嚢の全摘が基本。ロボット手術など手術手技が進化したとはいえ、術後には排尿困難や性機能障害などの合併症のリスクを伴う。

 そこで近年、病巣が前立腺に限局している早期がんに対して行う「フォーカルセラピー(局所療法)」という考え方が欧州で台頭してきた。

 「フォーカルセラピーは、(1)体にメスを入れない(2)前立腺がんのみを治療する(3)排尿や性機能に影響する正常組織を可能な限り温存する-の三要素を兼ね備えた治療法です。現在、臨床導入されているものとしては、がん組織を凍らせるクライオセラピー(凍結療法)、前立腺に放射線を放出するカプセルを埋め込む小線源療法、そしてHIFUの3つがあります」

 解説するのは、東海大学医学部付属八王子病院泌尿器科准教授の小路直医師。日本におけるHIFUを用いたフォーカルセラピーの第一人者だ。

 HIFUの仕組みはこうだ。プローブという棒状の器具を肛門から直腸に挿入し、プローブの側面から発する強力な超音波で直腸越しにがん組織を加熱し、壊死(えし)させる。

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