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【食と健康 ホントの話】鬱病とメタボの深い関係 最近注目される栄養・運動療法とは? (1/2ページ)

 鬱(うつ)病は、生涯罹患(りかん)する可能性の最も高い心の病気の1つだ。何をやっても楽しめなかったり、憂鬱な気分が一定期間続くと診断されるが、本人がつらいのはもちろん、働けなくなったり自殺の原因になったりするなど、対処を誤れば大変なことになる病気だ。

 治療法は、過度のストレスを取り除く環境調整や薬物療法が中心であり、精神療法(カウンセリングなど)、通電療法、リハビリテーションなどが行われる。最近注目されつつあるのが栄養・運動療法だ。その根拠となる研究は現在世界中で発表されているが、日本からも有力な研究結果が発表されている。

 昨年、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の神経研究所、疾病研究第三部らのグループは、鬱病と体格、メタボリック症候群、生活習慣が関連することを大規模ウェブ調査で明らかにした。1万1876人の日本人が参加し、そのうち、鬱病になったことのある人は1000人で、その数を引いた1万876人と生活習慣を比較対照した。

 同研究所の功刀浩(くぬぎ・ひろし)部長によると、鬱病の人は以下の傾向があることがわかっている。

 □肥満(BMI30以上)か、やせの人(BMI18・5未満)が多い

 □脂質異常症と糖尿病の人が多い

 □朝食を摂らない人、夜食や間食を摂る人が多い

 「これはわれわれの研究だけではなく、世界中の研究で同じような結果になっています」(功刀部長、以下同)

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