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【どこまで分かる その検査】味がわからない…「味覚障害検査」を 原因は亜鉛不足、薬の副作用、心因性など (1/2ページ)

 食べ物の「味がわからない」「味が薄く感じる」など、味の感じ方に異常が起こる「味覚障害」。原因は多岐にわたるため診療科は、耳鼻咽喉科や歯科、内科の医師が専門外来を設けて診療にあたっていることが多い。

 味を感じる仕組みを「東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック」の新谷悟院長が説明する。

 「舌の表面は小さなブツブツのある粘膜(乳頭)で覆われていますが、その中に『味蕾(みらい)』と呼ばれるセンサーがあります。味蕾の中には味を感じる味(み)細胞があり、そこで感知した味は味覚神経を介して脳に伝えられます。ただ、味には嗅覚(風味)や視覚などの情報も大きく影響しています」

 味を感じる大本は味細胞。味覚障害が疑われた場合、まず本当に味覚に異常があるかどうか「ろ紙ディスク法」という検査で調べるのが一般的という。この検査は、基本となる「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」の4つの味のついた溶液を丸い小さなろ紙に染みこませ、舌の上に4カ所、のどの粘膜に2カ所のせていく。各味には濃度が5段階あり、どの濃度で味を正しく感じられるか調べる。

 「濃度は薄い方からI~V段階あります。IIで分かれば正常値、高齢者の正常上限はIIIで、IV以上は味覚減退という判断になります。ろ紙を使うと40分程度かかりますが、溶液を口腔内に直接垂らす『全口腔法』であれば20分程度です」

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