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【食と健康 ホントの話】地中海食、日本食が鬱予防に効果的なワケ (1/2ページ)

 鬱(うつ)病の症状は、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった、脳内で活力や気分を調整する神経伝達物質の不足や偏りが関係する。治療薬もそれらの物質のバランスを補う作用があるが、効果は一部の患者に限定される。昨年の神戸大学医学研究科と京都大学医学研究科の共同研究などにより、脳内に起こる神経の炎症も鬱病の重要な因子であることが新たにわかってきた。

 国立精神・神経医療研究センター神経研究所(東京都小平市)疾病研究第三部の功刀(くぬぎ)浩部長は、「鬱病には、生活習慣病と同じような病態が根底にある、と言われるようになってきています」と話す。

 生活習慣病になる大きな要因の1つが肥満。脂肪細胞が肥大化すると炎症作用が活性化し、炎症を抑える作用が抑制され、体中が慢性的な炎症にさらされる、ということが近年わかってきている。

 慢性炎症が血管に起こると動脈硬化になり、心臓病や脳卒中につながる。臓器に起こると、糖尿病やがんに、脳に波及すると認知症や鬱病になる可能性が高くなるというわけだ。

 「エネルギー過剰摂取と鬱病は、双方向性の関係があります。肥満は鬱病のリスクを1・5倍高め、鬱病も肥満のリスクを1・5倍高めると言われています。メタボリック症候群にしても糖尿病にしても、同じように双方向にリスクが高まります」

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