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【どこまで分かる その検査】脳年齢・脳ドック MRI画像をAIで解析、認知症を早期診断 同時に全身のがん検査も (1/2ページ)

 従来の脳ドックは、MRI検査で脳の血管異常や脳腫瘍の有無、脳萎縮の程度を調べるのが一般的だ。しかし、検査結果は「異常なし」「経過観察」「要精査」という形でしか提示されず、自分の脳の健康状態が被検者には分かりにくい。

 そこで「新百合ヶ丘総合病院」(県川崎市)では、MRI画像をAI(人工知能)で解析して「脳年齢」を数値化できるシステムを導入。昨年8月から「脳年齢・脳ドック」という新たな専門ドックを開始した。同院の笹沼仁一院長(脳神経外科医)が説明する。

 「脳の健康度を見る上で特に重要な尺度となるのは、記憶に関わる領域の『海馬(かいば)』の大きさ(萎縮度)です。脳年齢は、海馬の大きさが年齢相応かどうかをAI解析によって算出します」

 このAIを用いた解析技術には、東北大学加齢医学研究所監修による日本人男女約3000人の脳画像の基礎データが使われているという。検査項目は、これらのMRI検査によるものだけではなく、タブレット端末を使った「認知機能テスト」も行われる。

 また、脳年齢・脳ドックは、全身のがんを調べる「PET-CT検査(以下、PET検査)」とセットで行われることも大きな特徴だ。がん細胞が正常細胞よりブドウ糖を多く取り込む性質を応用した検査だが、脳はもともとブドウ糖が多く集まる部位なので脳腫瘍の検出は不得手とされる。では、脳の何が分かるのか。

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