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【生涯現役脳をめざせ!】危険な早朝高血圧、病気由来のものも… 知っておきたい「高血圧」の豆知識 (1/2ページ)

★(3)ゲスト竹村洋典・東京医科歯科大学教授(総合診療科教授)

 総合診療のスペシャリストとして多くの人々と接してきた竹村先生によると、「自分の健康は自分が守る」という意識を持っていることが、健康長寿の人に共通の特徴だという。今回は、自分の健康を守るために知っておくべき知識をご紹介する。

 【不眠は血圧を上昇させる】

 竹村 日本人はアルコールを睡眠薬代わりにする人が多いですが、寝酒が効くのは寝入りばなだけで、睡眠の質はかえって悪くなることが多いです。中途覚醒が多くなり、脳の休息に必要なノンレム睡眠(深い睡眠)がカットされるため熟眠感が得られません。

 朝田 眠るための寝酒が、かえって不眠をもたらしているわけなんですね。

 竹村 アメリカで行われた有名なスタディに「不眠の人は心筋梗塞になりやすい」という報告があります。寝過ぎも寝なさすぎも良くなくて、7、8時間くらいがよいとされています。

 【危険な「早朝高血圧」に注意】

 朝田 「早朝高血圧」はどんな人に見られるものですか?

 竹村 高齢や飲酒その他のさまざまな原因で見られますが、興味深いのはいわゆる「不眠」の人や、うつの人たちにも見られます。血圧は起床の少し前からだんだんと高くなるのがふつうですが、早朝高血圧の人は、起床時にすでに高い血圧値であるのが特徴です。

 そして、早朝高血圧があると、心筋梗塞や脳梗塞になりやすい傾向があります。家庭用の血圧計で起床に測ればすぐわかりますので、不安のある方は専門医に相談してみると良いでしょう。