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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】抗がん剤を柱に「満足のいく治療効果」を追求 静岡県立静岡がんセンター治験管理部長・消化器内科医長・山崎健太郎さん (1/2ページ)

★大腸がんスペシャリスト第3弾

 日本有数のがん専門病院として知られる静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)。ここの消化器内科医長で治験管理部長を兼ねる山崎健太郎医師は、プレジション・メディシン(個別性に沿った最適な医療)を柱に抗がん剤治療の研究をする腫瘍内科医だ。

 開業医志望で医学部に入った山崎医師。消化器内科を専門に選んだのも、腹部の症状一般を診療できるようになろうと考えてのこと。

 ところが、臨床経験を積むにつれ、がんは見つかったものの手術はできない-という症例の多さに気付く。そんな患者の役に立ちたいと考えた山崎医師は、多くの消化器内科医が内視鏡治療に舵を切る中、あえて抗がん剤治療を専門に選んだ。

 「一般的に抗がん剤治療に対するイメージはよくないですよね。患者さんの状態やがんの進行状況、性質をもとに治療法を選択し、精神面や生活上の不安などをサポートしながら治療をしていけば、満足のいく治療効果が得られることが少なくないんです」

 事実、大腸がんでの抗がん剤治療の成績は大きく向上している。山崎医師が大学を出た20年前には12カ月程度だった抗がん剤による平均生存期間は、現在30カ月を優に超えるまで延びている。

 不安視される副作用も、支持療法の進歩で大幅に低減することが可能になっているのだ。

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