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【おやじ酒場】常連客に値段まで決められた?謎の「羽根キャベ」 演芸の香り漂う…粋な呑み処「ちんとんしゃん」 (1/2ページ)

 高円寺には「阿波おどり」や「びっくり大道芸」などのイベントも数々あり、今は「演芸まつり」(~17日)。落語や漫才、浪曲、講談など、町中のいたる場所が演芸場に。芸人の息遣いを身近に感じながら、芸を堪能した後は、演芸の香り漂う粋な呑み処で大人のお酒を…。

 南口ロータリー脇の高南通りを南へ。パル商店街側の小路に入った数軒先、弓張提灯とレトロな外灯に暖かく照らされた濃紺の暖簾(のれん)。ゆっくりと引き戸を開けると、着物をまとった2代目の美人女将、田島徳子さんが優しい笑顔で迎えてくれた。右側は小上がり。ちゃぶ台と角火鉢が置かれ、趣がある。時を刻むのを忘れた振り子時計も掛かり、懐かしいたたずまいだ。10席ほどのL字カウンターの角席に腰を落ち着けて、瓶ビール(700円)をグビリ。手作りで盛り合わせる日替わりのお通し(1000円)をつまむ。

 32年前。音曲師の柳家紫文さんが、畳敷きのカウンター内で三味線を弾いて接待することで店を開いたことから、店の名前は「ちんとんしゃん」。初代女将は紫文さんのお母さまで、10年前に徳子さんが後を継いだ。壁一面には舞台や寄席の大入り袋やごひいきさんの名前が入った千社札がペタペタと、名入りの弓張提灯もズラリ。

 日本酒好きの徳子さんが選んだ地酒(700円~)は常時10種類。2月4日、立春の朝に搾られた、おススメの「天覧山 純米吟醸生原酒 立春朝搾り(埼玉)」に差し替えよう。

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