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【生涯現役脳をめざせ!】「痛み」とうまく付き合うコツは… 脳をだますことができればがんばれる (2/2ページ)

 朝田 私は、痛みに耐える魔法の言葉は「カッコいい」だと思っているんです。痛みというのはメンタルな要素が強いもので、「今、トレーニングをやっている自分はカッコいい!」と、脳を騙(だま)すことができれば、案外がんばれるものです。

 酒井 そうですね。痛みのメカニズムはとても複雑です。医師が問題ないと診断した痛みの場合は、リハビリの場面で運動の方法や量を工夫しながら付き合っていただくこともあります。

 朝田 高齢者でも、「今度の宴会でマツケンサンバを上手に踊って、拍手喝采を浴びたい!」という目標があると、多少痛いところがあっても続けられるものなんですよ。

 そんな話から今、自分の姿とダンサーの上手な動きをCG合成してモチベーションアップにつなげるコンテンツ開発が進みつつあります。楽しく踊って筋力がアップするのなら、ウソでも万々歳だ(笑)。

 酒井 それで継続につながるのなら、筋肉の衰えが引き起こすロコモティブシンドローム(運動器症候群)対策としてもありがたいことですね。(協力・東京医科歯科大学)

 ■朝田隆(あさだ たかし) 1982年東京医科歯科大学卒業。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わり、軽度認知障害(MCI)のうちに予防を始めることを強く推奨、デイケアプログラムの実施など第一線で活躍中。『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)など編著書多数。

 ■酒井朋子(さかいともこ) 東京医科歯科大学医学部附属病院 リハビリテーション部部長、助教。日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科指導医、日本整形外科学会認定 整形外科、リウマチ専門医。東京医科歯科大学医学部卒、医学部附属病院整形外科助教を経て2018年6月より現職。