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【「腎不全」から身を守れ】健康診断では分からない慢性腎臓病の予防法 高血圧の人は定期的に腎機能をチェック (1/2ページ)

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 人工透析治療中の患者に「延命中止」を選択させた医師の存在が問題になり、腎不全のつらさが改めてクローズアップされている。

 自覚症状がないまま進行し、健康と命を脅かす慢性腎臓病は、国内で1330万人(推計)を超え、右肩上がりに増加している。慢性腎臓病には腎機能低下が関わる。50代より40代、60代より50代、70代より60代と少しでも早めに腎機能低下を食い止めておけば、腎臓を守ることにつながる。5回にわたって専門医に話を聞く。

 腎臓は血液を濾過(ろか)して老廃物を対外に出すために、尿を作ることはご存じだろう。加えて、体内の水分調節や、塩分やカリウムなどの電解質の濃度調節、酸性物質の排泄(はいせつ)、血圧などに関係するホルモンの分泌、さらにはビタミンD3の活性化で骨代謝にも関わるなど、たくさんの働きをしている。体にとってこれだけ重要な働きをする腎臓だけに、機能が落ちれば自覚症状が現れそうなのだが、そうではないところに落とし穴がある。

 「腎機能が低下して、むくみや倦怠(けんたい)感など、体の異変に気付いたときには、腎不全の一歩手前のことが多いのです。それまでは無症状のまま腎機能の低下が進むため、ある日突然、腎不全と診断されることも珍しくありません」

 こう説明するのは、東京女子医科大学腎臓内科学の新田孝作教授。長年、慢性腎臓病の診断・治療・研究を行い、予防にも尽力している。

 一般的に腎機能は、健康診断などで実施されている尿検査の「タンパク尿」や血液検査の「推算糸球体濾過量(eGFR)」で知ることが可能だ。無症状でも、「タンパク尿」があれば、腎機能を把握した上で対策を立てることが重要になる。ところが、それだけでは計り知れないのが慢性腎臓病の怖い面ともいえる。

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