記事詳細

【大崎裕史 麺喰いにつき】“ラーメン激戦区”で半世紀生き残る味 孟宗竹を使用した“唯一無二”の東京ラーメン「十八番」 (1/2ページ)

 ラーメン屋さん(または中華料理店)には番号が付いた店名が少なくない。「一番」「十番」「五十番」など。今回の番号は「十八番」である。「十八番」というと荻窪の店の方が知られているかもしれないが荻窪は「じゅうはちばん」、今回紹介する「十八番」は野方にあり「おはこ」と読む。そう読ませた最初の文献は1830年頃というから古い話である。

 野方の「十八番」は環七沿いにあり、道路交通法が厳しくなって、閉店を余儀なくされたラーメン店がたくさんある中で、今でも生き残っている老舗である。「東京ラーメン」とでっかく書かれているが、なんと「孟宗竹を使用した手打ち麺」なのだ。

 ルーツをたどると創業1963年。それより少し前61年にオープンした中野(新井薬師前)の「高揚」で修業。「高揚」の創業は神楽坂。中野移転は64年で2005年に惜しまれながら閉店。なので神楽坂時代に修業したことになる。

 「高揚」は、95年のラーメン本ですでにラーメン1100円だった。四半世紀前に1000円超えを果たしていたのだからスゴい。そこで手打ち麺の修業をして野方で独立。歴史から考えて、今の店主は二代目と考えるのが妥当であろう。価格は800円と修業先の価格までは受け継がなかったようだ。

 ラーメン店というよりは中華料理で店の奥に麺打ち台がある。そこで店主は毎朝、麺打ちをする。

関連ニュース