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【大崎裕史 麺喰いにつき】古き良き時代を思い出させる味 “食通”タモリも通うラーメン店・四谷「こうや」 (1/2ページ)

 タレントのタモリは食通でも知られている。そんな彼がよく食べに行くラーメン店としてあげている一つに、四谷の「こうや」がある。その店の創業者は原澤宏也さんで1961年から「徒歩徒歩亭」という屋台を引き始め、83年に店舗を構えた。その際に屋号を自らの名前「こうや」にした。もう36年たつので十分老舗といえる。

 屋台時代の店名で娘に店を出させたのが2010年。そのタイミングで「こうや」を実弟に譲り、自らは「徒歩徒歩亭」のスタッフになった。娘からしてみるとおせっかいなオヤジかもしれないが、娘の手伝いをしたいのであろう。ほほえましいことである。

 そして私も久しぶりに「こうや」に行くと創業者によく似た人が店を仕切っていた。「あっ、この人が弟さんか」とすぐにわかった。テーブル席に全員座ったとして60席あるようだが、今でも店内待ちができるくらいの人気。

 まずはラーメンが出てくるまで名物メニューの鶏手羽煮付を堪能。醤蛋(いわゆる味玉のこと)はラーメンに入れてもらうつもりだったが、手羽と一緒に出てきたので先に食べてしまった。今どきの半熟ではない味玉を老舗で食べると懐かしく、そしておいしいのは不思議である。

 同行者がいたので以前は夜限定だった「極辣麺(からいからいそば)」を注文してもらった。青唐の絶妙な辛さはむせるほどだが、慣れてくると実にウマい。

 そして私の雲呑(わんたん)麺。昔のラーメン本を眺めてみるとこの味は「塩ラーメン」と紹介している本もある。まさに醤油と塩の中間の味わいだが、個人的には醤油ラーメンでいいような気がする。

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