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【どこまで分かる その検査】痛みを“客観的”に数値化、慢性疼痛の治療に一役「ペインビジョン」 (1/2ページ)

 体の痛みの程度を測るツールとして、一般的に用いられている「ペインスケール」という評価方法がある。いくつか種類があるが、たとえばまったく痛みがないレベルを「0」、イメージできる最大の痛みを「10」として、いま感じている痛みの強さを数値で表現する。

 しかし、この評価法には「意図的に線を引くことも可能」であることや「複数症例の値の比較ができない」などの欠点がある。そこで痛みの程度(痛み度)を数値化する検査機器として開発されたのが「ペインビジョン」(知覚・痛覚定量分析装置)だ。痛みを客観的に評価する重要性を「東京リウマチ・ペインクリニック」(東京都中央区)の岡寛院長はこう話す。

 「慢性疼痛(とうつう)の治療で最も大切なのは、まず患者さんと医師が痛みの程度を共有することです。それが適切に行われていないために、痛みの原因をメンタルの病気と診断されてしまう患者さんがたくさんいます」

 慢性疼痛の原因には、帯状疱疹(ほうしん)後神経痛、糖尿病性神経障害、脊柱管狭窄症、脳卒中後遺症、線維筋痛症、関節リウマチ、慢性腰痛症などがある。痛み度を測ると病気の鑑別にも役立つという。また、治療効果も数値の変化で分かるので、患者が前向きに治療を続ける後押しにもなる。

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