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【阿部亮のつぶやき世界一周】治癒、完治、根治、寛解…「病気が治った」とはどういうことか?

 以前このコラムで、友人が年末に交通事故で、クモ膜下出血を負った話を書いた。

 その彼が退院後、頭痛に悩まされながらも治療を続け、4月下旬のMRI検査結果を見て、主治医から「もう大丈夫でしょう。通院も投薬も必要が無くなりました」と言われた。彼が「治ったのですか?」と聞くと、主治医は「はい、カンカイです」と答えたとのこと。そもそも病気が治ったとは、どういうことか、調べてみた。

 病気が治るといえば「治癒(ちゆ)」という言葉が思い浮かぶ。これは疾患の治療が成功し、同様の症状が再発する可能性が、ほぼ無くなった状態。完全に治って、全く治療の必要が無くなった状態なら「完治」や「根治」という。一般的な風邪や頭痛、腹痛、水虫などは、医師の治療や市販薬で治癒する。

 これに対して、治療をしても再発のリスクが残る場合や、2次的に別な疾患が起こる可能性がある場合はどうか。例えば、がんは手術で切除しても、残っていた微細ながん細胞で、再発や転移が起こるし、脳内出血で出血部分は治っても、別の出血が起こったり、まひが発生したりする。現状は疾患の症状が一時的、または継続的に軽減した状態だが、このまま治る可能性と、再発する(または付随して別の疾患が起こる)可能性がある場合を「寛解(かんかい)」という。

 このように複雑な疾患の場合、いつまでも「治った」といえなくて、医師も患者も困るので、一般的ながんの場合、5年間再発しなければ「完治」と見なす。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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